![]() 2004年にアメリカのワイン・ジャイアント、コンステレーション・ブランズがロバート・モンダヴィ社を買収しましたが、マルケージ・フレスコバルディは、ロバート・モンダヴィが所有していたルーチェ・デッラ・ヴィーテの株式を取得。 現在、ルーチェ・デッラ・ヴィーテは、マルケージ・フレスコバルディのホールディング・カンパニー、テヌーテ・ディ・トスカーナの所有となっています。 モンダヴィ社とのジョイントを行った、フレスコバルディ家当主の長男である ランベルト氏は、80年代に、カリフォルニア大学デイヴィス校に 留学し、1989年に地元トスカーナへと戻ります。その留学中に、ロバート・モンダヴィの醸造責任者であるティモシー・モンダヴィ氏と知り合い、その友情が後の、ルーチェ・デッラ・ヴィータ社 というフレスコバルディとモンダヴィのジョイント・ ベンチャーへと発展。 天才醸造家2人が選んだ畑は、カステル・ ジョコンドのモンタルチーノの区画。初リリース前からの高い評判。1995年ヴィンテージのルーチェは、ワインスペクター誌で年間トップ100中の41位、93ポイントの高評価を得て、一躍イタリアを代表する銘柄となりました。 |
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■神から与えられた光 - ルーチェ ワイン名のルーチェは、輝く太陽とそれを取り巻く12の炎を持つコロナ。この太陽は、神から人類に与えられた光を意味しています。 中央イタリアの都市を訪れる人々は、フレスコバルディ家が寄進した土地に建てられた、フィレンツェのサント・スピリート教会の祭壇を始めとする、歴史的な建物の柱や扉に、その太陽の紋章が刻まれているのを目にすることでしょう。 ぬくもりを与え、生物を養い、ワインを構成する要素を創造する力。その光によって、モンタルチーノの恵み豊かな土地で、サンジョヴェーゼとメルローというぶどうに力が満ち、ルーチェというワインが生み出されるのです。 |
![]() “スーパー・タスカン”と言われると、多くはフランス系品種であるカベルネ・ソーヴィニョンを思い浮かべますが、ルーチェは今までのスーパータスカンとは違い、ブルネッロ(サンジョヴェーゼ・ グロッソ種)が使用品種の半分以上を占め、トスカーナらしさと、世界で評価される味わいを見事に1つのワインに仕上げた、ルーチェ独自の味わい。 イタリア最高級ワインの1本、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを産むモンタルチーノの区画で、メルローを栽培し、ブルネッロとメルローをブレンドする事で、深く重厚な味わいを備えながら、柔らかな果実の旨味と深い風味を楽しむ事が出来る、そんなイタリアワインの伝統と革新を非常に高いレベルで融合させてワインがルーチェです。 ■モンタルチーノの特徴 海抜654メートルの美しい丘陵地の上に位置するモンタルチーノの村は、未だに中世からの魅力的な風貌を保つ大変歴史ある地。この丘陵地の斜面は偉大なワインを生み出すぶどう畑とオリーブの茂みに覆われ、その一部はオルチャ渓谷の芸術・自然・文化公園に属しています。この周辺の森にはホルム樫の木が多く、そのラテン名 が、モンタルチーノの名の起源となっていると言われています。 ■モンタルチーノで最も標高の高い畑 ルーチェ・デッラ・ヴィーテは、モンタルチーノの南西にあるぶどう栽培地域にあり、その敷地面積192ヘクタールの内、30ヘクタールにぶどうが植えられています。畑の一部は1977年に植えられ、その他は1997年に植えられたもので、植密度は1ヘクタール当たり、6,100本。標高は350〜420メートルで、モンタルチーノの葡萄園としては最も標高の高い場所の一つです。 畑の上部では、ガレストロと呼ばれる結晶片岩を含む砂質と石灰岩の混合した土壌が多く、水捌けの良い、養分の少ない土壌はサンジョヴェーゼ品種の栽培に理想的です。畑の下部では粘土質が多く、メルロー品種に適した土壌となり、各テロワールに応じた栽培手法を取ります。 この地方の特徴である、太陽がさんさんと降り注ぐ長い夏と、ルーチェの南向きの畑は、葡萄がゆっくりと完熟することを可能にするとともに、ぶどうに驚くほどの凝縮度と力強さを与えます。それに加え、夜間は風が吹き、気温が下がるため、ブドウのアロマの複雑味が維持され、糖度・酸度その他、様々な成分の密度が高い素晴らしい葡萄が収獲されています。 |

![]() ■ルーチェ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(Luce Brunello di Montalcino) フランス系品種を用いて造られる『スーパー・トスカーナ』の代表的存在でありながら、サンジョヴェーゼ品種にこだわりを持ち続けてきたルーチェ。このブルネッロはそのルーチェと同じ畑から収穫されたサンジョヴェーゼ品種100%で造られた、生産数たった20000本のブルネッロ・ディ・モンタルチーノです! 2003年の初リリースから話題のワインで、スーパータスカン・ルーチェとはまた違う、イタリアの銘酒ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ本来の凄さを楽しむ事が出来るワイン。 このブルネッロは、ルーチェに使用するサンジョヴェーゼ100%で造られており、12日間の発酵、約4週間のスキンコンタクトを行い、オーク樽で36ヶ月熟成、瓶詰め後、最低でも6ヶ月間の熟成がなされています。 【格付】 DOCG 【年代】2004年 【使用品種】サンジョヴェーゼ(ブルネッロ)100% 【発酵】ステンレスタンクにて30℃以下12日間 【育成】スラヴォニアン産オーク樽と一度使用したフレンチバリックにて36ヶ月その後最低6ヶ月間の瓶熟成 【タイプ】ワイン・フルボディ 輝きのある非常に濃いルビー色。干したプラムと野生のブラックベリー、熟れた果実のアロマに様々なスパイスが混ざった香りが甘いスミレのフローラルな印象に溶け込んでいく。個性は強いが、きめ細かく全体の構成に溶け込んだタンニンがなめらか。 味わいは香り高い展開を示し、舌の後方で感じられるトースティなオーク香はコショウやシナモンの香りと調和している。最後にルバーブの茎やブラック・リコリスの香りが現れる、素晴らしく風味豊かなワイン。 |